実験環境の準備

実験に入る前に,アセンブリ言語のプログラミング環境を用意しよう. ここでは次の3つの方法を紹介する.

1つ目の方法は,大学のLinux環境にリモート接続する方法である. 2つ目と3つ目は,自分のPCに環境を用意する方法である. このうちどれか一つで実験ができるようにしておけば良い.

大学のLinux環境の利用 (リモート接続)

リモート環境を利用するには,東京理科大学のITサービスのご案内にある 次の2つの設定をしておく必要がある.

リモートでLinux環境を使うには,常にVPN接続した状態でなければならない. リモート環境にはアセンブラ(nasm)がすでにインストールされているので MS-DOSエミュレータだけをインストールすれば良い. リモートでLinux環境にログインした後に,次の手順でMS-DOSエミュレータをインストールする.

  1. 作業用ディレクトリの作成
    実験で作成するプログラムを~/itex1_asmに保存する. 以下の説明では~/itex1_asm/dosboxにMS-DOSエミュレータのソースコードを保存する. また~/itex1_asmにMS-DOS エミュレータをインストールする.
    	       mkdir ~/itex1_asm
     mkdir ~/itex1_asm/dosbox
    	    
  2. MS-DOSエミュレータ(dosbox)のダウンロード
    以下のコマンドで,dosboxと呼ばれるソフトウェアをダウンロードする. あらかじめ~/itex1_asm/dosboxにcdしておく.
    	       cd ~/itex1_asm/dosbox
     wget [URL]
    	    
    上記コマンドの[URL]の部分は https://sourceforge.net/projects/dosbox/files/dosbox/0.74-3/dosbox-0.74-3.tar.gz である. ダウンロードしたら,tarコマンドで解凍する.
    	       tar xvf dosbox-0.74-3.tar.gz 
    	    
  3. dosboxのインストール先の設定
    解凍してできたディレクトリdosbox-0.74-3にcdする. dosbox-0.74-3の中のconfigureというファイルを 適当なテキストエディタで開き,ac_default_prefix=/usr/localと書かれた部分を次のように書き換える.
    	       ac_default_prefix=/home/462/46xxxxx/itex1_asm
    	    
    xxxxxの部分は各自の学籍番号である. /home/462/46の部分は人によって異なる場合がある. ホームディレクトリでpwdコマンドを実行すると,ホームディレクトリの絶対パスが 出力されるので,/home/462/46xxxxxの部分を出力された絶対パスで置き換えれば良い.
  4. dosboxのインストール
    configureを編集して保存したら,以下の手順でプログラムをコンパイルして インストールする.
    	       cd ~/itex1_asm/dosbox/dosbox-0.74-3
     ./configure
     make
     make install
    	    
    configureとmakeには少し時間がかかる. インストールが成功した場合, ~/itex1_asmの中に binとshareという2つのディレクトリが 新たに作られる.~/itex1_asm/binの中に dosboxアプリケーションが入っていることを確認する.
  5. dosboxの起動確認
    ~/itex1_asm/binにcdして 次のコマンドを実行すると黒い端末画面が現れる.
    	       ./dosbox 
    	    
  6. 作業用ディレクトリのマウント
    dosboxを起動した直後のカレントディレクトリは Z:ドライブにあり,Linux環境のホームディレクトリではない. そこで,プログラミングを始める前に,作業用ディレクトリ(~/itex1_asm/)に 移動しておく必要がある.まず, dosboxの黒い端末画面上で以下のコマンドを実行して ~/itex1_asm/をマウントする.
    	        mount C: /home/462/46xxxxx/itex1_asm	
    	    
    次に,dosboxの端末画面上で C:と入力してエンターキーを押す.
    	       C: 
    	    
    すると,マウントしたC:に移動する. ディレクトリの中身を確認するには,次のコマンドを実行する.
    	       dir 
    	    

Windowsに環境を構築する方法(Windows10の場合(注2))

アセンブラ(nasm)とMS-DOSエミュレータ(dosbox)の2つをインストールする. インストールを始める前に,実験課題用の作業用ディレクトリを作成しておこう. 今回はデスクトップにitex1_asmという名前の フォルダを作っておく. では,以下の手順にしたがって nasmをインストールする. (注2)Windows10で動作することは確認したが Windows 7, 8, 8.1 では動作未確認なので,Windows10の場合と限定した書き方をした. しかし,nasmとdosboxのホームページを見ると Windows 7, 8, 8.1 でも動作するようである. Windows 7, 8, 8.1 環境しかない人も試してみると良い.

  1. アセンブラ(nasm)のダウンロード
    NASMのホームページ (https://nasm.us/)を開く.Latest version の下の表の Stable と書かれた行にある"2.15.05" (2021/4/10現在)と書かれたリンクをクリックする. 開いたページの中からwin64というディレクトリへのリンクを探してクリックする. (注:win64以外にもwin32というディレクトリもある.個人の環境に合わせて選択する必要があるので うまくいかない場合は別のVersionのNASMを試してみると良い.)
  2. nasmのインストール
    nasm-2.15.05-win64.zipを解凍する. 解凍が終わるとnasm-2.15.05という名前のディレクトリが作成される. nasm-2.15.05の中にあるnasm.exeを デスクトップ上に作成した作業用ディレクトリにコピーすれば,インストールは完了である.

次に,MS-DOSエミュレータをインストールする.

  1. dosboxのダウンロード
    https://sourceforge.net/projects/dosbox/を開く. 表示されたページの中央の"Files"というタブをクリックする.一覧から dosboxと書かれたリンクをクリックする. バージョン番号のリストが出てくるので,その中から 0.74-3 と書かれたリンクを探してクリックし,続いて表示されたページの中から,DOSBox0.74-3-win32-installer.exe を選択する.
  2. dosboxのインストール
    ダウンロードしたインストーラ(DOSBox0.74-3-win32-installer.exe)を実行して, dosboxをインストールする.デスクトップなどにショートカットを作っておくと良い.
  3. dosboxの起動確認
    デスクトップ上に作成したdosboxのショートカットキーなどから dosboxを起動する.黒い端末画面が表示されれば成功.
  4. 作業用ディレクトリのマウント
    dosboxを起動した直後のカレントディレクトリは Z:ドライブになっている. そこで,プログラミングを始める前に,デスクトップ上に作成した作業用ディレクトリ (~/itex1_asm/)に移動しておく必要がある.まず, dosboxの黒い端末画面上で以下のコマンドを実行して itex1_asmをマウントする.
    	        mount C: /Users/xxxxxxx/Desktop/itex1_asm 
    	    
    /Users/xxxxxxx/の部分には自分のホームディレクトリへの絶対パスを書けば良い. 個人の環境に合わせて書く必要がある. 次に,dosboxの端末画面上で C:と入力してエンターキーを押す.
    	       C:	      
    	    
    すると,マウントしたC:に移動する. ディレクトリの中身を確認するには,次のコマンドを実行する.
    	       dir	      
    	    

Macに環境を構築する方法(macOS 10.12〜の場合)

まず,以下の手順でnasmをインストールする.

  1. nasmの有無の確認
    Terminal.app (ターミナルアプリ)を開き,以下のコマンドを実行する.
    	       which nasm 
    	    
    nasmへの絶対パスが表示された場合は, nasmが既にインストールされているので, MS-DOSエミュレータ(dosbox)のみをインストールする. 何も結果が出力されなかった場合は,次の手順でnasmをインストールする必要がある.
  2. nasmのインストール
    nasmのインストール方法については,ここをクリックしてください (pdfが開きます).

次に,以下の手順でdosboxをインストールする.

    dosboxのインストールを始める前に,実験課題用の作業用ディレクトリを作成しておこう. 今回はデスクトップにitex1_asmという名前の ディレクトリを作っておく.次の手順に沿ってdosboxをインストールする.

  1. dosboxのダウンロード
    https://sourceforge.net/projects/dosbox/を開く. 表示されたページの中央の"Files"というタブをクリックする.一覧から dosboxと書かれたリンクをクリックする. バージョン番号のリストが出てくるので,その中から 0.74-3 と書かれたリンクを探してクリックし,続いて表示されたページの中から,DOSBox-0.74-3.dmg を選択する.
  2. dosboxのインストール
    ダウンロードしたdmgファイル(DOSBox-0.74-3.dmg)をダブルクリックしてマウントする. Finder を開くと,左列の一覧の中に DOSBox-0.74-3 が表示されるので,DOSBox-0.74-3を選択し, DOSBoxと書かれたアプリケーションを探す. このDOSBoxアプリケーションをデスクトップなどにコピーすれば インストールは完了.
  3. dosboxの起動確認
    デスクトップ上に作成したdosboxアプリを起動する.黒い端末画面が表示されれば成功.
  4. 作業用ディレクトリのマウント
    dosboxを起動した直後のカレントディレクトリは Z:ドライブになっている. そこで,プログラミングを始める前に,デスクトップ上に作成した作業用ディレクトリ (~/itex1_asm/)に移動しておく必要がある.まず, dosboxの黒い端末画面上で以下のコマンドを実行して itex1_asmをマウントする.
    		 mount C: /Users/xxxxxxx/Desktop/itex1_asm 
    	      
    /Users/xxxxxxx/の部分には自分のホームディレクトリへの絶対パスを書けば良い. 個人の環境に合わせて書く必要がある. 次に,dosboxの端末画面上で C:と入力してエンターキーを押す.
    		 C:	      
    	      
    すると,マウントしたC:に移動する. ディレクトリの中身を確認するには,次のコマンドを実行する.
    		 dir