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「決定論的カオス理論に基づく時系列解析システム」 計装 8月号 Vol.40 No. 8 (1997)

3.1 ChaosTimesの特徴

カオス時系列解析システム「ChaosTimes」は,複雑な振る舞いを示す時系列デー タを,カオス時系列解析の立場から多面的かつ統合的に解析し,さらに,決定論 的非線形予測手法を適用することにより,時系列データの将来の振る舞いを予測 するためのシステムである.ChaosTimesには主に以下にあげる特徴がある [6].

GUIによる解析
ChaosTimes の機能はGUI (Graphical User Interface)で提供されるので,ユー ザは簡単なマウス操作で時系列の解析が行なえる.
統合的・多面的解析
システムは,カオス時系列解析を多面的・統合的に行なえるように設計されてお り,解析結果を相互に参照することにより,適切な解析を行なうことが出来る.
優れた視覚化
ChaosTimes が解析した結果はグラフ化されて表示される.視覚化のバリエーショ ンは基本的な2次元グラフに加えて,インタラクティブに回転可能な3次元グラフ, 3次元を超える任意のn次元データの投影グラフや,グラデーションカラーを利 用した視覚化も提供される.
コマンドラインプログラム
すべての個々の機能は,シェルで利用できるコマンドラインプログラムでも提供 される.例えば shスクリプトなどを利用することによって時系列解析手順 の自動化が可能となるので,大量の種類のデータを一括処理するのに有効である.


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