abmailc - (ab)mail converter
形式
abmailc [-E|[-b-] [-D-] [-S] [-B-] [-s] [-w width] [-c length] [-l nlines]] [- mail|mhdir|maildir [...]] | lv -Iu8
オプション
- -E
- 処理すべきメールの存在確認のみを行います。
- -b-
- メール本文の走査を抑制します。
- -D-
- メッセージセパレータであるドットのための隠れドットアルゴリズム(HDA: Hidden Dot Algorithm)を抑制します。
- -S
- 空白を無視します。
- -B-
- 空行の無視を抑制します。
- -s
- サマリモード(ファイル名、From:行、Subject:行、本文の出力のみ)に設定します。
- -w width
- ヘッダ出力の文字数をwidthへ制限します。
- -c length
- 本文出力の文字数をlengthへ制限します。
- -l nlines
- 本文出力の行数をnlinesへ制限します。
- -
- メールメッセージを標準入力から入力します。これを指定しない場合、メールメッセージのファイル名、または、MH形式, Maildir形式のディレクトリ名を指定します。
戻り値
「-E」オプションで処理すべきメールの存在確認のみを行う場合は、存在すれば0、存在しなければ1を返します。
「-E」オプションを指定しなければ、正常終了時に0を返します。
説明
abmailc
はメールメッセージを高速かつ安全にMIMEデコードしUTF-8へ変換します。特にスパムでは対策ソフトの判定を逃れるために文字エンコーディングが偽
装されていたり、不正なBase64エンコードが施されていたりするので、一部のメーラでは読めてしまう特性を極力再現し、同時に、不正なエンコードに強
固なデコードを実現しています。サポートされている形式は
- To:行、From:行、Subject:行においては、BエンコードとQエンコード
- 本文においては、Content-Transfer-Encoding: Base64、quoted-printable
- そして、文字エンコーディングは、utf-8, iso-2022-jp, shift_jis, shift-jis, gb2312, big5, euc-kr, euc-jp, iso-8859-1, iso-8859-2, iso-8859-4, iso-8859-9, iso-8859-15, iso-8859-16, koi8-r, windows-1250, windows-1251, windows-1252, windows-1254, windows-1255, windows-1256, windows-1257, us-ascii, utf-7, ks_c_5601-1987, unicode-1-1-utf-7, cp932, cp936, cp949, cp950, gbk, gb18030, iso-2022-jp-3 及びこれらの自動判定
- MIME構造のネストレベルは5まで
- Content-Type: text/plain
となります。但し、cp932文字セットを含むiso-2022-jpにおいて一部の文字はゲタに変換されます。
特に abmailc は abmess, abmailsreport のバックエンドとして使用されます。
COPYRIGHT
Copyright (C) 2007-2008 Taiji Yamada <taiji@aihara.co.jp>